東京湾岸エリアに程近く、都心のビジネス拠点としても観光拠点としても大きな存在感を放つ汐留駅。ゆりかもめや都営大江戸線を利用して、汐留シティセンターやカレッタ汐留など大規模複合施設へ直結する利便性がありながら、周辺には歴史的名所や風情を残す通りも点在するなど、“都会らしさ”と“下町的魅力”が交錯するユニークなエリアとして注目されています。日々ビジネスパーソンが行き交う高層ビル群と、休日には観光客で賑わうレストラン街や商業エリアが混在し、週末には隣接する浜離宮恩賜庭園などで憩いのひとときを過ごす姿も。ここでは、汐留駅の歴史や周辺の治安、物件の家賃相場や中古価格の相場、住民が抱く駅への印象を詳しくまとめ、最後におすすめ施設10ヵ所をご紹介します。都心での職住近接や洗練された都市生活を求める方にとって、汐留駅は多くの可能性を秘めたエリアと言えるでしょう。
1.汐留駅の歴史
- 江戸期の海岸線から近代化への第一歩
かつて汐留は、江戸期には海岸沿いに位置する一帯で、幕末期に築地や新橋方面の埋め立てが進められると、明治以降は鉄道や港湾が整備され、東京の交通拠点の一つとして注目されるようになりました。昭和になると新橋や銀座といった繁華街が発展する中、汐留は貨物駅や倉庫などが広がる下町風の雰囲気を保ちつつ、物流拠点として活用されてきます。 - 旧国鉄汐留駅から再開発へ
長らく貨物駅として機能していた国鉄汐留駅が1980年代に役割を終えた後、広大な再開発用地が生まれ、平成に入ってから大規模な再開発プロジェクトがスタート。現代では超高層ビルやオフィス、商業施設、ホテル、マンションが集まる巨大な複合都市へと変貌を遂げました。2002年にゆりかもめ、2003年に都営大江戸線が開通し、汐留駅が正式に利用開始されてからは、新橋駅とのアクセスや東京湾岸方面への連結が格段に向上しています。 - 令和の現在:ビジネス・観光が融合する街 令和時代に入っても、汐留シティセンターやカレッタ汐留、電通本社ビルなどの大規模オフィスを中心にビジネス街としての地位を確立しつつ、周辺の再開発施設が次々と竣工。銀座や築地、台場方面と組み合わせた観光ルートとしても人気を博し、世界的にも名の知れた「都心の先端エリア」として進化を続けています。
2.駅周辺の治安
- オフィス・商業エリア中心で大規模歓楽街はなし
汐留駅周辺はビジネス街と商業施設が集積するエリアであり、大人数が深夜に酔って騒ぐような歓楽街は少ないため、夜間の騒音トラブルや大規模な治安問題は比較的少ないとされます。深夜帯はビジネスパーソンがオフィスから帰宅する姿が目立ち、主要ビルや施設の警備体制が厳重なため、治安維持には寄与しています。 - 警備員やカメラによる防犯対策
超高層ビルや大規模商業施設が並ぶ街として、防犯カメラや警備員が常駐するエリアが多いことが特徴です。企業や自治体が連携して防犯活動を行い、オフィスビルやショッピング施設内でも人目が多いため、軽微な犯罪も起こりづらい環境となっています。 - 夜間・休日の静けさ 平日はビジネスパーソンで賑わう一方、休日や夜間にオフィスが閉まると人通りが少なくなる場所があるため、自転車の盗難やイタズラなど軽い犯罪に注意が必要との意見もあります。ただし、大通りやメインの商業ゾーンには夜間照明や警備が施されており、通常の防犯意識を持つことで安心して過ごせると評されます。
3.汐留駅の物件家賃相場
- 単身者向け(ワンルーム・1K) 都心エリアであり、オフィスに近い場所で住まいを求める単身者からの需要が高く、家賃はやや高めの水準。ワンルーム・1Kは9万~12万円台が中心で、駅直結や築浅のハイグレード物件では13万~15万円になる例も少なくありません。職住近接を実現したいビジネスパーソンやグローバル企業の駐在員などが入居を希望するケースが多いです。
- ファミリー・カップル向け(1LDK~3LDK) 1LDK~2LDKで15万~25万円、3LDK以上になると30万円以上となる場合もあるなど、都心エリアらしく相場は高め。高層マンションや分譲賃貸ではさらに上乗せされ、セキュリティや共用施設が充実している物件ほど高額化しやすいです。共働き世帯や富裕層、外資系企業に勤める層などが住むケースが多いとされます。
- 築年数・駅徒歩距離による変動 築浅で駅直結など好条件が揃う物件は賃料が大幅に上昇傾向ですが、駅から多少離れたり築年数が経っていたりすると、家賃をやや抑えられる場合もあります。ただし、近隣は再開発が進んでおり、全体的に家賃水準は都心プレミアム価格帯と言われます。
4.汐留駅の中古価格相場
- マンションの価格帯 駅近の中古マンションは1LDKで4,500万~8,000万円、2LDK~3LDKで8,000万~1.2億円程度がよく見られる価格帯。タワーマンションやブランドデベロッパー物件では億ションも多く、セキュリティ・共用施設・眺望などによってさらに上振れするケースがあります。
- 戸建て物件の希少性 オフィス・マンション開発が主流なエリアであり、戸建て物件は非常に少ない状況。駅周辺には狭小住宅や築古戸建てが点在することがありますが、土地が高評価されるため5,000万~1億円前後と価格帯に幅が出ます。リノベーションや建て替え前提で購入を検討する層が多いと言われます。
- 都心アクセスと将来性 湾岸エリアへの近さや新橋・銀座方面への短時間アクセス、オフィス街としての地位向上など、多方面から需要を受ける汐留は物件価格が落ちにくいとされます。投資用・実需用の両方の需要が安定しており、再開発の見込みもあるため、中古物件への関心が高いエリアと言われます。
5.みんなの駅の印象
- 洗練されたビジネス・商業エリア 汐留駅周辺は高層ビルが林立し、オフィスワーカーが多く行き交う洗練された街並みとの声が多数です。再開発により大規模商業施設やレストランが豊富で、仕事帰りの食事や休日の買い物・外食に便利。一方で閑散とするエリアも少なく、路面店やカフェも点在し、休日にのんびり散歩する住民もいるようです。
- 夜間は比較的静かで安全 大きな歓楽街がない分、深夜まで騒ぐ人々が少なく、オフィス街ならではの夜の静けさを感じる住民が多いです。夜道でも主要な大通りはライトアップや警備が充実しており、防犯意識を持てば比較的安全と感じる人が多いとの評価があります。
- 下町風情の残る一面 高層ビル街が印象的ですが、少し路地に入ると昔ながらの民家や小規模商店が残る場所もあるため、洗練された都会の景観の中に下町情緒を感じる意外性が面白いという意見も。古くからの住民と新しい住民が混在し、地域のイベントや祭りが開かれることもあるようです。
- 物価や生活コスト 都心エリアということで物価や家賃は高め。飲食店やスーパーも高価格帯が多く、日々の生活コストを抑えたい人にはハードルがあるかもしれません。一方で、行動範囲が都心中心なので交通費や通勤時間を大幅に節約できる点はメリットとの意見があります。
6.周辺施設のピックアップ(10選)
- ファミリーマート 汐留駅前店
24時間営業のコンビニ。お弁当やドリンク、日用品などを深夜まで購入可能で駅前立地が便利。
ファミリーマート 汐留駅前店 - ココカラファイン 汐留店
医薬品や化粧品、日用品まで取り扱うドラッグストア。薬剤師が常駐し、処方箋も受け付ける。
ココカラファイン 汐留店 - サイゼリヤ 汐留駅前店
全国チェーンのイタリアンレストラン。リーズナブルな価格帯でピザやパスタを楽しめる。
サイゼリヤ 汐留駅前店 - ダイソー 汐留駅前店
100円ショップで日用品からキッチン用品、文房具など多彩な商品を揃える。
ダイソー 汐留駅前店 - 汐留駅前郵便局
郵便やゆうパック、銀行サービスを一括で利用できる。駅から近く忙しい人にも便利。
汐留駅前郵便局 - まいばすけっと 汐留駅前店
小型スーパーで夜遅くまで営業。生鮮食品や総菜も扱い、共働きや単身者に助かる存在。
まいばすけっと 汐留駅前店 - カレッタ汐留(商業施設・劇場)
飲食店やショップ、広告博物館などが集まる複合施設。夜景やイルミネーションが人気。
カレッタ汐留 - 汐留シティセンター(ショッピング・オフィス)
大型オフィスとレストラン街が入る高層ビル。上層階からの眺望が魅力で、仕事帰りの食事にも最適。
汐留シティセンター - 浜離宮恩賜庭園(徒歩圏の公園)
江戸期の大名庭園を由来とする都立庭園。潮入の池や四季折々の花が楽しめ、都心のオアシス。
浜離宮恩賜庭園 - 東京汐留ビルディング(オフィス・商業)
地下の飲食街やコンビニなどが充実し、ビジネスパーソンや観光客で賑わう複合ビル。
東京汐留ビルディング
7.まとめ
汐留駅はゆりかもめと都営大江戸線の交点として、新宿・六本木・大手町・台場など都内主要スポットへ乗り換え少なくアクセスできる好立地が魅力。再開発による高層ビル群が立ち並び、企業のオフィスやテレビ局、商業施設が混在する“先進的なビジネス&ショッピングタウン”へと成長してきました。一方、周辺を少し歩けば浜離宮恩賜庭園や下町風情の残る通りもあり、洗練された都会の風景と歴史的情景が混ざり合う独特の環境が評価されています。
治安面では大規模な歓楽街はなく、企業や自治体による警備・防犯体制が整っているため、大きな事件の話は少ないという意見が大勢。家賃や中古物件の価格は都心エリアとして高めだが、駅から離れた住宅街や築年数の古い物件などであれば多少の選択肢が存在するとの声があります。国際色豊かな雰囲気と職住近接の利便性が得られる点を重視する人にとって、汐留駅周辺は今後も注目されるエリアとなりそうです。
【以下のページもぜひご参照ください】