超高層ビルが立ち並ぶ都心・新宿にほど近い一方、落ち着いた住宅街と下町の面影を残す街並みが融合する西新宿五丁目駅。都営大江戸線の停車駅として、新宿や六本木、青山方面への優れたアクセスを誇り、都心に生きる多くの人々にとって生活拠点となり得るポテンシャルを秘めています。駅周辺には公共施設や商業ビル、個人経営の飲食店などが集まり、歴史ある住宅街と比較的新しいマンションが同居するなど、多面的な魅力が溢れるエリアと言えるでしょう。ここでは、西新宿五丁目駅の歴史や周辺の治安、物件の家賃相場や中古物件の相場、そして街に暮らす人々の印象を詳しくまとめました。さらに、最後には周辺で注目の施設を10ヵ所ピックアップして紹介します。都心生活を楽しみながら安定した住環境を求める方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.西新宿五丁目駅の歴史
- 昭和から平成にかけての街の変遷
西新宿エリアは、戦後から昭和中期にかけて住宅と小規模工場が点在する下町的地域でした。昭和40年代から都心部の再開発が始まり、新宿副都心の高層ビル群が建設される中で、西新宿にも大規模オフィスビルやタワーマンションが進出し、徐々にビジネス街としての存在感が高まっていきます。ただし、西新宿五丁目周辺は超高層ビル街の中心部よりもやや離れていたため、比較的昔からの住宅や商店が残るエリアとして発展していました。 - 都営大江戸線の開通と駅誕生
2000年(平成12年)、都営大江戸線の全線開業に伴い、西新宿五丁目駅が開業。大江戸線は環状部を含め東京都心の主要エリアを結ぶ路線として重要性が高く、新宿や六本木、上野方面へのアクセスが飛躍的に向上しました。これにより、駅近にマンションや商業施設が集まり始め、街並みも徐々に更新されていきます。周辺の旧住宅街と新しい開発プロジェクトが混在する形となり、“都心ならではの利便性”と“下町の温かみ”が融合する独特の雰囲気を持つエリアへ成長。 - 令和の現在:住・商・オフィスが調和する街 令和時代を迎えた現在、駅周辺にはオフィスビルやタワーマンションが増えつつも、古くからの商店や小規模飲食店が多く残るなど、多彩な世代やライフスタイルを受け入れる街として定着しています。新宿駅まで2駅と至近ながらも、大通りから離れると閑静な住宅街が広がるため、「職住近接を実現しやすい場所」として注目される一方、周辺の子育て支援や公共施設も充実度を増しており、ファミリー層の定住率も高まりつつあるのが特徴です。
2.駅周辺の治安
- オフィス街と住宅地が混在する環境
駅周辺には中高層マンションやオフィスビル、オフィスで働く人々をターゲットにしたコンビニや飲食店などが点在。夜間もある程度の人通りがあり、大規模な歓楽街は存在しないため、酔客によるトラブルや大規模な暴力事件は少ないとされています。ただし、大通りから1本裏に入ると住宅街や細い路地が多く、夜間は人通りが少なくなる場所もあるため、自転車の施錠や一般的な防犯意識は必要です。 - 自治体・町会による防犯パトロール
新宿区を中心とした自治体や地元町会が協力し、夜間の見回りや防犯カメラの設置が行われています。こうした取り組みが軽微な犯罪を防いでいるとの評価が多く、大きな事件はあまり報道されません。都心でありながら下町的なコミュニティ感が残っており、商店街やマンション管理組合などが連携してゴミ捨てルールの順守や不審者通報体制を整えているのも特徴です。 - 駅前の利便性と夜間の安全面
駅周辺には遅くまで営業するコンビニや飲食店がいくつかあり、主要通りは夜でも明るさが保たれています。繁華街ほどではないが、残業帰りなどで遅くなっても一定の交通量があるため、駅前近くは比較的安心して歩けるとの声が多数。ただし、深夜帯に住宅街へ入る場合はあまり人目がなくなるため、用心しつつ帰宅する必要があるとされています。
3.西新宿五丁目駅の物件家賃相場
- 単身者向け(ワンルーム・1K) 新宿まで2駅という利便性や大江戸線による六本木・青山方面へのアクセスの良さから、若い社会人や学生が多く住むエリアです。ワンルーム・1Kの家賃相場は9万~12万円程度が中心で、築浅マンションや駅近物件では13万~14万円に達することも。相場は新宿エリアに近い分、都心水準にやや高めとされていますが、駅から徒歩10分以上離れた場所や築年数が経ったアパートなどでは8万円台も探せるケースがあります。
- ファミリー・カップル向け(1LDK~3LDK) 1LDK~2LDKで15万~25万円、3LDK以上になると30万円超になるケースもあるなど、都心エリアとしては標準~やや高めの水準。保育園や小学校、スーパーなどが揃い、職住近接を実現しやすい点から、子育て世帯や共働き夫婦にも一定の需要があるとされています。タワーマンションや分譲賃貸ではさらに高額な家賃設定がみられます。
- 築年数・駅からの距離による差 駅前には平成以降に建てられた大型マンションや、再開発で誕生したタワー型物件などが多く家賃が高め。一方、裏通りや築古のアパートでは家賃が抑えられるため、予算とアクセスを比較しながら物件探しをする人が多いです。総じて都心への距離やブランドイメージを反映して相場は安定していると言われます。
4.西新宿五丁目駅の中古価格相場
- マンションの価格帯 中古マンションは1LDKで4,000万~7,000万円程度、2LDK~3LDKの場合で8,000万~1億円近くになる例も珍しくありません。築年数や専有面積、駅からの徒歩分数、眺望などの条件がそろうと、さらに価格が上がる傾向があり、都心マンションとしてのブランド性も一因となっています。
- 戸建て物件の供給 駅前はマンション開発が中心で、一戸建ての流通は多くなく、あっても狭小住宅や築年数の古い物件が点在する程度。5,000万~8,000万円程度の中古戸建てが見られますが、リノベーションや建て替えを前提に購入する層が多いと言われます。駅近の土地は地価が高く、希少性があるため、良条件の物件は短期間で成約することも。
- 需要の下支え要因 新宿を中心とした都心エリアへの優れたアクセス性と、商業・業務ゾーンも近いため、働く世代に根強い需要があるとされています。大江戸線と並行する他の路線も利用可能なエリアであり、“車がなくても生活できる”環境が中古マンションや戸建ての価値を底堅く支えていると考えられます。
5.みんなの駅の印象
- 都心通勤の強力な利便性 大江戸線は都心部を環状に結ぶ路線で、新宿や六本木、汐留方面への通勤・通学が一息で行ける点を評価する声が多いです。残業などで遅くなっても深夜まで運転しているため、終電の時間をあまり気にせずに済むのも大きな魅力と言えます。
- 下町らしさと新興マンションの融合 駅周辺には昭和から続く商店街や小さな飲食店が多く、下町情緒を感じながら過ごせる一方で、新興の分譲マンションやオフィスビルも点在しています。住民層が多彩なため、若い世代からシニア世代までが共存しやすく、新旧の良さが混じり合う街と評判です。
- 夜の静けさと休日の賑わい 繁華街に比べ夜間営業の店が少ないため、深夜は落ち着いた雰囲気が漂います。休日になると、近隣公園への散歩やカフェ、個人経営のレストランを楽しむ住民が多く、休日にわざわざ遠くへ出かけなくても都心の遊びと下町生活を両方満喫できるとの声があります。
- コミュニティと防犯意識 都心エリアとはいえ、下町的なコミュニティが残ることで住人同士の距離感が近いと感じる人も少なくありません。自治会やマンション管理組合が防犯や清掃活動を行い、軽微なトラブルや犯罪を未然に防いでいるとの評判です。大規模事件が少ない一方、夜道や住宅街の裏通りでは最低限の防犯対策を怠らない必要があるとの意見もみられます。
6.周辺施設のピックアップ(10選)
- ファミリーマート 西新宿五丁目駅前店
24時間営業のコンビニ。ちょっとした買い物や公共料金の支払いなど、多目的に活用できる。
ファミリーマート 西新宿五丁目駅前店 - ココカラファイン 西新宿五丁目店
医薬品や化粧品、日用品を幅広く取り扱うドラッグストア。薬剤師在籍で健康相談や処方箋対応も可能。
ココカラファイン 西新宿五丁目店 - サイゼリヤ 西新宿五丁目駅前店
全国的に展開するイタリアンチェーン。リーズナブルな価格帯でパスタ・ピザなど多彩なメニューを提供。
サイゼリヤ 西新宿五丁目駅前店 - ダイソー 西新宿五丁目駅前店
100円ショップの大手。生活雑貨から文房具まで幅広い商品が手軽に入手できる。
ダイソー 西新宿五丁目駅前店 - 西新宿五丁目駅前郵便局
郵便やゆうパック、銀行サービスをまとめて利用できる。駅前にあり忙しい日でも立ち寄りやすい。
西新宿五丁目駅前郵便局 - まいばすけっと 西新宿五丁目駅前店
小型スーパーで、生鮮食品やお惣菜を販売。夜遅くまで営業し、仕事帰りでも買い物が可能。
まいばすけっと 西新宿五丁目駅前店 - 新宿中央公園(徒歩圏)
新宿副都心の超高層ビル群に囲まれた緑あふれる公園。散歩やジョギング、イベントなどで賑わう。
新宿中央公園 - 新宿区立 北新宿図書館(少し離れた場所)
蔵書が豊富で勉強スペースも確保された公共図書館。定期的に子ども向けイベントや講座を開催。
新宿区立 北新宿図書館 - 新宿区立芸術センター
演劇やコンサート、展覧会など文化イベントが開かれる多目的ホール。地域の芸術活動を支える拠点。
新宿区立芸術センター - 新宿警察署(公共施設)
駅周辺の治安を担当する警察施設。地域の防犯や交通安全対策を行い、トラブル時に相談可能。
新宿警察署
7.まとめ
西新宿五丁目駅は新宿駅や都心部へのアクセスが抜群でありながら、駅周辺は落ち着いた住宅街が多く、大規模な歓楽街がないことから夜間でも騒がしさが少ないという絶妙な立地を備えています。都心らしくマンションやオフィスが集積している一方、昔ながらの商店や下町的情緒を感じる路地裏も存在し、多彩な世代・バックグラウンドを持つ人々が居住する街としての包容力が魅力です。
治安面では自治体・町会の協力や防犯カメラの設置などにより、大きな事件が起こりにくいとの声が強いものの、駅前から離れた住宅街は夜間人通りが少なくなるため、通常の防犯意識が大切。また、家賃や中古物件の価格は都心アクセスの良さとエリアのブランドイメージを反映してやや高めですが、徒歩圏を広げればさまざまな予算帯から検討できる可能性があります。満員電車の混雑や夜間の静けさなど、都心生活特有の利点と課題があるものの、それでも“新宿にも近い落ち着いた暮らし”を求める方にとって、西新宿五丁目駅は多くの条件を満たすエリアと言えるでしょう。
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