荒川区と台東区、文京区の境界付近に位置し、JR山手線・京浜東北線・常磐線、さらに京成本線や日暮里・舎人ライナーなどが利用できる日暮里駅。成田空港へのアクセスを担う京成スカイライナーや、下町散策の拠点となる谷中・根津・千駄木方面への動線が充実しており、観光客からビジネスパーソンまで幅広い層が行き交うターミナル的存在です。周辺には昔ながらの商店街や寺社、下町情緒を感じる風景が多く残る一方、新築マンションや再開発エリアも登場し、静かな住宅街とにぎわいを同時に楽しめるのが特徴。ここでは、日暮里駅の歴史や治安、物件の家賃相場や中古価格の相場、そして街へのリアルな印象を詳しく紹介するとともに、おすすめ施設を10ヵ所ピックアップしてご案内します。下町文化と交通利便性が融合した魅力を、ぜひ感じ取ってください。
1.日暮里駅の歴史
- 明治から大正期の開業
日暮里駅は、1905年(明治38年)に日本鉄道の路線として開業し、その後の国有化とともに山手線・京浜東北線・常磐線の駅として位置付けられました。当時の周辺は農地や武家屋敷が散在していたのどかな場所でしたが、明治から大正にかけて東京の都市化が進むなか、駅周辺の住居や商店街が徐々に形成されるようになりました。 - 戦後復興と高度経済成長期
昭和20年代の戦後復興期には東京の人口が一気に増加し、日暮里駅周辺も住宅や商業施設が乱立。昭和30~40年代の高度経済成長期には輸送需要が大幅に高まり、常磐線や京浜東北線による通勤・通学路線としての役割が拡大。一方で、日暮里繊維街の発展や谷中・根津・千駄木エリアの観光需要も相まって、賑わいを見せるエリアへと変貌しました。 - 平成以降の再開発と現在
平成に入ると、成田空港への玄関口として京成電鉄によるアクセスが改良され、スカイライナーやアクセス特急の登場によって国内外からの利用客が増加。さらに日暮里・舎人ライナーが開業し、北区や埼玉県方面への利便性も大幅に向上しました。令和に至る現在でも、下町情緒と多路線の利便性を両立する街として注目度が高く、新築マンション建設や商業施設の改装など、地域活性化の動きが絶えません。
2.駅周辺の治安
- 下町風情とコミュニティの強さ
駅前には商店街や昔ながらの個人商店、飲食店が多く、地元住民同士が日常的に挨拶を交わす下町の雰囲気が色濃く残っています。こうしたコミュニティの結束力や見守りが治安維持に繋がっており、大きな事件やトラブルは比較的少ないという評価を受けています。 - 多国籍な観光客の増加
成田空港へのアクセス路線が整備されたことで、外国人観光客やビジネス客が昼夜を問わず訪れるようになっています。警察や自治体が防犯カメラ設置や巡回を強化し、多言語対応案内や商店会との協力により街の安全を守る体制が整えられているのが特徴です。 - 夜間の注意点
日暮里駅には飲食店やバーも一定数あり、深夜帯には酔客による騒音や小さなトラブルが発生する可能性は否定できません。ただし、新宿や渋谷などの大型歓楽街ほどの賑わいはなく、駅周辺に交番や警察官の巡回があるため深刻な事件が起こりにくいとの声が多いです。
3.日暮里駅の物件家賃相場
- 単身者向け(ワンルーム・1K)
山手線や京浜東北線、常磐線、さらに京成線が使えるなど利便性が高い反面、下町エリアとして相対的に家賃水準がやや落ち着いている部分も。ワンルーム・1Kの相場は10万~12万円前後が一般的で、駅近くの新築や充実設備を備えた物件は15万円近くになる場合も。少し駅から離れれば築古物件などで家賃を抑えやすい傾向があります。 - ファミリー・カップル向け(1LDK~3LDK)
1LDK~2LDKで15万~25万円ほど、3LDK以上になると30万円を超える例もあります。下町らしい人情味ある環境と多彩な路線を利用できる点がファミリー層に魅力的と映り、新築マンションや大規模マンションも継続的に供給されている状況です。 - 築年数や駅距離の影響
山手線沿線としてのブランド力があるため、駅徒歩5分以内の築浅マンションは家賃が高めに設定されるのが通例。一方で徒歩10分以上のエリアや築古物件には比較的手ごろな家賃帯の物件も残っており、立地や条件による家賃差が大きい点が特徴と言えます。
4.日暮里駅の中古価格相場
- マンションの価格帯
1LDKでは4,000万~7,000万円前後、2LDK~3LDKなら8,000万~1億円超となる例もあります。山手線沿線であり、成田空港へのアクセス需要も高いことから、価格は比較的堅調に推移しているとされます。築年数やバルコニーの広さ、共用施設などによって大きく差が生じますが、下町としての魅力と都心近接性が支えとなって値崩れしにくい傾向があります。 - 戸建て物件の流通量
マンションが中心のエリアですが、戸建て住宅も一部に存在。駅近の戸建ては希少価値が高く、7,000万円~1億円以上など高額となる場合が多いです。築古の戸建てをリフォームや建替え前提で購入する層もいるなど、多様な需要があるのが特徴となっています。 - 資産価値を下支えする要因
多路線の利便性、下町情緒と再開発による商業施設の充実、観光需要の増加などが需要を高めています。物件価格は山手線沿線のなかでも高止まりする傾向にあり、将来的にも大幅な下落リスクが低いエリアと見られているのが現状です。
5.みんなの駅の印象
- 活気ある繊維街とグルメスポット
日暮里といえば繊維街が有名で、生地や手芸用品を探しに国内外から人が訪れます。また、飲食店やカフェも豊富で、外国人観光客の増加による国際色豊かな店が増えているとの声が多いです。 - 下町情緒と新しさが交錯
昔ながらの商店や個人経営の小さな飲食店が多い一方、新築マンションや再開発による新しい建築物も見られ、古い街並みと現代的な要素がうまく共存しているのが魅力との意見があります。 - 都心アクセスの利便性
JR山手線・京浜東北線・常磐線、京成線、日暮里・舎人ライナーなどが利用でき、新宿や上野、池袋、東京方面、さらには成田空港へのアクセスも良好。この移動のしやすさが住民にとって大きな利点となっています。 - 比較的静かな環境
大規模な歓楽街や深夜営業の店が集まるエリアではないため、治安面での安心感があると言われます。駅周辺こそ人の流れが絶えませんが、少し路地に入ると住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気を味わえるとの声が多いです。
6.周辺施設のピックアップ(10選)
- ファミリーマート 日暮里駅前店
24時間営業のコンビニ。飲料や軽食、ATMなど日常的に役立つサービスを提供し、駅利用者や観光客をサポート。
ファミリーマート 日暮里駅前店 - ココカラファイン 日暮里店
医薬品や化粧品、日用品を幅広く取り揃えるドラッグストア。駅前にあり便利なロケーション。
ココカラファイン 日暮里店 - サイゼリヤ 日暮里駅前店
イタリアンチェーンの定番。学生からビジネスマンまで幅広い層が手頃な価格で食事を楽しめる。
サイゼリヤ 日暮里駅前店 - ダイソー 日暮里駅前店
100円ショップ。キッチン用品や文具、収納グッズなど日常生活に便利なアイテムが充実している。
ダイソー 日暮里駅前店 - 日暮里駅前郵便局
郵便・ゆうパックや銀行サービスをまとめて利用できる。駅からの距離も近く、日常の用事を済ませやすい。
日暮里駅前郵便局 - 日暮里繊維街
生地や手芸用品、服飾パーツなどが集積する有名商店街。プロから趣味の愛好家まで幅広い利用客が訪れる。
日暮里繊維街 - 荒川区立日暮里南公園
駅周辺の公共スペース。緑や遊具があり、子育て世帯や高齢者がリフレッシュできる身近な公園として親しまれている。
荒川区立日暮里南公園 - 諏訪台中学校
駅から徒歩圏内にある区立中学校。地域行事や部活動が盛んで、学生と地元住民が交流する機会も多い。
諏訪台中学校(荒川区公式サイト) - 日暮里図書館
区立の公共図書館。静かに学習や読書をする空間が整備されており、地域住民や学生が日常的に利用している。
日暮里図書館(荒川区立図書館) - 日暮里駅ビル(ステーションガーデンタワー)
駅直結の複合ビルで、飲食店やショップが入居。待ち合わせ場所や休憩スポットとしても人気がある。
ステーションガーデンタワー
7.まとめ
日暮里駅は、山手線・京浜東北線・常磐線・京成線・日暮里・舎人ライナーなど多彩な路線を利用可能で、新宿や上野、池袋、東京、さらには成田空港までもアクセスが良い“交通の結節点”として脚光を浴びています。駅周辺には下町らしい商店街や昔ながらの個人商店が数多く残る一方、新築マンションや再開発によるオフィス・商業施設なども次々と誕生し、古き良き風景と現代の利便性が巧みに融合した街並みを楽しむことが可能です。
治安面でも、地元コミュニティの結束力や自治体の取り組みにより、比較的落ち着いた環境が維持されています。物件の家賃や中古価格は、山手線沿線としては中程度からやや高めの水準ですが、アクセス性や下町文化の魅力を加味すれば、十分納得できると感じる人が多いのも事実。さらに多国籍な飲食店や観光客が訪れる国際性、静かな住宅街と商業エリアの絶妙なバランスが、多様な層の暮らしを豊かに支えています。都心生活をエンジョイしつつ、下町の温もりも感じたい方には、日暮里駅周辺は一度検討する価値のあるエリアと言えるでしょう。
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